一時在留カードには更新手続きがありません。期限切れ、紛失、転職のいずれの場合も新たな申請が必要です。必要書類、申請時期、申請中の海外渡航について解説します。
多くの外国人や人事部門が一時在留カードのことを考えるのは、残りの有効期間が数週間になったとき、紛失したとき、あるいは従業員が別の会社に移るときです。その段階でよく出てくる疑問は、「更新するのか、それとも新規に申請するのか」「どのくらい前に申請すべきか」「カードを待っている間に海外へ渡航できるのか」といったものです。
本記事では、ベトナムにおける外国人の出入国、通過および居住に関する法律(法律第47/2014/QH13号。法律第51/2019/QH14号、第23/2023/QH15号および第118/2025/QH15号により改正)に基づき、それぞれのケースについて解説します。規定や運用は変更される可能性があるため、申請前に出入国管理当局へ確認してください。
カードの更新制度はない:期限切れの際は新規カードを申請
法律上、一時在留カードの更新は規定されていません。同法第38条によれば、カードの有効期限が切れた場合は、新たなカードの発給が審査されます。つまり、カードの期限が近づいたら、保証人が初回とほぼ同様にカードの申請を改めて行うことになります。
これは一時在留期間の延長とは区別する必要があります。延長は別の手続きで、出入国管理当局がパスポートに押印して滞在期間の延長を認めるものであり、通常はカード発給の条件をまだ満たしていない場合や、出国準備の時間が必要な場合に利用されます。
新しいカードの有効期間は次の3つの要素によって決まるため、申請前に確認してください。
- カードの種類ごとの最長有効期間:例えば、LĐ1・LĐ2は最長2年、TT・ĐT3は最長3年、DH・ĐT2は最長5年、ĐT1は最長10年。
- パスポート:カードの有効期限は、パスポートの残存有効期間より少なくとも30日前に満了するものでなければなりません。実務上、約1年のカードを取得するには、パスポートの残存期間を13か月程度以上確保するよう勧められることが多くあります。これは一般的な慣行であり、法律の文言ではありません。
- 根拠書類:カードの有効期間は通常、労働許可証、免除確認書、または保証人自身のカードの期間を超えません。
- パスポートの期限が近い場合は、カードの有効期間が短くなりすぎないよう、まずパスポートを更新してから新しいカードを申請してください。
どのくらい前に申請すべきか
法律には、有効期限の何日前までに申請しなければならないという最低日数の定めはありません。出入国管理当局の処理期間は、完全かつ有効な申請書類の受理日から5営業日以内ですが、これはプロセス全体の最後の部分にすぎません。
従業員の場合、最も時間がかかるのは通常、労働許可証です。政令第219/2025/NĐ-CP号によれば、労働許可証の処理期間は10営業日、労働許可証免除の確認は5営業日です。新規または延長された労働許可証がなければ、旧許可証より長い期間のカードは取得できません。一部の代行業者は、有効期限の5〜15営業日前にカードを申請するよう勧めていますが、この数字は実務経験に基づくものにすぎません。
人事部門向けの推奨スケジュール:
- カードの期限の約2か月前:パスポートの有効期限、労働許可証の有効期限、従業員の海外渡航予定を確認する。
- 労働許可証も期限が近い場合:カードは許可証に連動するため、まず許可証の延長または新規発給を申請する。
- 新しい許可証が発給されたら:カードの申請書類を準備し、従業員が転居している場合は一時居住登録を更新する。
- 当局から追加書類を求められた場合に備えて時間に余裕を持たせ、カードの申請は早めに行う。
- カードの期限が切れてから申請しないこと。超過滞在は行政処分の対象となり、今後の申請に影響する可能性があります。
旧カードの期限切れに伴う新規カードの必要書類
保証人(企業、組織またはベトナム国民)は、公安省出入国管理局、または組織の本社所在地もしくは保証人の居住地を管轄する省・中央直轄市公安の出入国管理部に申請書類を提出します。公安省の公共サービスポータルからオンラインで申請することもできます。
申請書類には通常、以下が含まれます。
- 保証する組織による申請書(様式NA6)、またはベトナム国民が家族を保証する場合の申請書(様式NA7)と関係を証明する書類。
- 写真を貼付した一時在留カード申請書(様式NA8)と2x3 cmの写真。
- 有効なパスポートの原本と現在の一時在留カード。
- 目的を証明する書類:労働許可証または免除確認書、投資関連書類、婚姻証明書、出生証明書など。
- 滞在先での一時居住登録の確認書。
- 申請書類を提出する者に対する会社の紹介状。
転職:旧カードは引き続き使用できない
就労目的のカードは保証する会社に紐づいています。従業員が旧会社を退職すると、カードの根拠がなくなるため、旧カードを使って新会社で働くことはできません。新会社は労働許可証(または免除確認書)を取得し、自社名義で新しいカードを申請しなければなりません。
2024年に政府ポータルで読者の質問への回答として公表された案内によれば、旧会社が従業員の保証をやめた場合、従業員は出入国管理当局に連絡して旧カードを返納し、出国準備のための一時在留期間の延長を受けます。その後、新会社がビザまたはカードを申請します。従業員自身が、目的と就労予定先の名称を記載してeビザを申請することも可能です。実務上は、新会社が新たな労働許可証を取得し、従業員が出国することなく新しいカードを取得できた事例もあります。取り扱いはケースによって異なる場合があるため、事前に出入国管理当局に確認してください。
転職時の推奨手順:
- 旧会社を退職する前:カードとパスポートの有効期限を確認し、新会社と入社日を調整する。
- 新会社はできるだけ早く労働許可証または免除の申請を行う。
- 旧会社は、契約終了の確認を行い、出入国管理当局の指示に従って旧カードの処理に協力する。
- 自分のケースでベトナム国内で新しいカードを申請できるのか、それとも一時在留期間の延長を受けて出国し、正しい目的のビザで再入国する必要があるのかを出入国管理当局に確認する。
- 新しい労働許可証が発給されたら、新会社が上記の書類一覧に基づいてカードを申請する。
カードの紛失・破損
カードを紛失、置き忘れ、または破損した場合は、再発行を申請します。申請書類は基本的にカードの申請と同じで、経緯の説明書が追加されます。警察または地方当局による紛失の確認書が必須かどうかについては、現在、情報源によって見解が分かれています。念のため準備しておき、申請前に公安省の公共サービスポータルで要件を確認してください。
新しいカードを受け取る前に急いで出国する必要がある場合、パスポートには有効なビザまたは一時在留カードが必要なため、実務上は通常ビザを取得する必要があります。この場合も、出入国管理当局に直接確認してください。
再発行の申請書類には通常、以下が含まれます。
- 保証人の申請書(NA6またはNA7)と写真を貼付した様式NA8。
- パスポートの原本と規格に合った写真。
- カードの紛失または破損の経緯を説明する書面。
- 破損したカード(原本)がまだある場合はその現物。
- 受付機関が求める場合は、警察または地方当局による紛失の確認書。
- 一時居住登録の確認書と、カードの根拠が引き続き有効であることを証明する書類。
カードを待っている間にベトナムを出国できるか
この問いに直接答える公式文書はありません。注意すべき実務上のポイントは以下のとおりです。航空券を予約する前に出入国管理当局に確認してください。
- 窓口申請では通常、パスポートの原本が必要です。処理期間中、外国人は出国に使うパスポートが手元にありません。
- オンライン申請の場合、どの時点でパスポートの原本を提出する必要があるのかは明確ではありません。申請時によく確認してください。
- 旧カードの期限が切れているか返納済みの場合、海外渡航後にベトナムへ再入国するにはビザまたは適切な書類が必要です。
- 最も安全なのは、新しいカードの受領予定日より後に帰国するよう渡航日程を組むか、旧カードの残存期間が十分ある場合は渡航後に申請することです。
Gatewayのサポート内容
Gatewayは、従業員、投資家およびその家族の一時在留カード手続きを代行しています。カード発給の判断は出入国管理当局が行います。政府手数料はカードの有効期間によって異なり、サービス料金は個別にお見積もりします。お問い合わせ:[email protected]、+84367387309。
- 現在のビザまたはカードとカード発給の根拠を確認し、申請可能なカードの種類と有効期間を判断します。
- 申請書類と各種様式を作成し、保証人の署名手続きをご案内します。
- 出入国管理当局への申請、進捗の追跡、追加書類の提出を行います。
- カードを受領し、パスポートとともにお渡しします。
